最近、筋肉増強目的で男性ホルモン注射を利用される方が増えており、当クリニックでも多数の患者様がご来院されます。
その中で多くの方が、男性ホルモン注射をするとハゲないか?、がんのリスクが高まらないか?と質問されます。
そこで今回の記事では、男性ホルモン注射の副作用について解説します。
男性ホルモン注射を検討されている方は、どのようなリスクがあるのか正確にご理解いただけると思いますので、ぜひお読みください。
全部読むのが面倒という方!
当院オーシャンメンズクリニックでは男性ホルモン注射をおこなっております。
無料相談も承っておりますので、気になる方はぜひお気軽にご来院ください。
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男性ホルモン注射の副作用
男性ホルモン注射の副作用としてよく懸念されるのはハゲやガンですが、その他にも以下のようなものがあげられます。
- 薄毛
- 前立腺がん
- 肝機能障害
- 精子形成の阻害
- 多血症
- 尿酸値の上昇
- コレステロールの上昇
- 吐き気
ここではそれぞれのリスクについて解説いたします。
薄毛
男性ホルモン注射で一番多くの方が心配されるのが、男性ホルモン注射を打つとハゲてしまわないかということでしょう。
ところで男性ホルモンにはいくつか種類があり、男性ホルモン注射で使用するのは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンになります。
テストステロンには筋肉増強や他にも記憶力、認知力向上、精力増進など、男性にとって嬉しい効果が期待できます。
しかしながらテストステロンは体内の5α還元酵素と作用することで、ジヒドロテストステロンという別の男性ホルモンに変化します。
そして実はこのジヒドロテストステロンが薄毛の原因になることがわかっています。
つまりテストステロン自体には薄毛を引き起こす作用はないため、5α還元酵素が少ない方は、薄毛の心配をする必要はないということになります。
逆にいえば、体内に5α還元酵素が多く存在する人は薄毛が進行する可能性はあるでしょう。
ただ幸いなことに、現在では5α還元酵素の働きを抑制してジヒドロテストステロンの発生を防ぐフィナステリドなどの薬剤も開発されています。
もちろん当クリニックでもAGA治療の内服薬として処方しております。
よって男性ホルモン治療をおこなったからといって、必ずしも薄毛になるというわけではなく、もし薄毛が進行しそうになったとしても薬によって防ぐことが可能です。
前立腺がん
薄毛の次に多くの方が心配されるのは前立腺がんでしょう。
薄毛よりもがんのほうが命に関わるため心配される理由もわかります。
先に結論をいうと、現在前立腺がんでない方が男性ホルモン注射をおこなうことによって、がんを発症するということは考えられていません。
しかし前立腺がんと男性ホルモンの関係は深く、注射によってがんを増悪してしまうリスクはあります。
そのための対策として男性ホルモン治療をおこなう医療機関は、PSAという前立腺から分泌される特異なタンパク質の血中濃度を検査して、前立腺がんのリスクを判断した上で治療の可否を決めています。
もちろん当クリニックでも注射前には検査を必ず実施しています。
また一度の検査だけでは、前立腺がんのリスクがゼロと断定することはできないため、男性ホルモン注射は経過観察をしながらおこなっていく必要があります。
しかし裏を返せば、専門医師のもとで治療をおこなう上では、前立腺がんについて心配する必要はありません。
肝機能障害
通常男性の場合、男性ホルモンは睾丸で95%、副腎で残りの5%が産生されています。
そうして作り出された男性ホルモンの約半分は1,2時間もするとなくなってしまい、少量はエストロゲンという女性ホルモンに変換されますが、そのほとんどは肝臓によって代謝されます。
男性ホルモン注射によって、肝機能障害のリスクがあるというのは、この肝臓での代謝に必要以上の負荷がかかることによって引き起こされると考えられています。
ただしこれは男性ホルモンを投与する量が生理的な範囲を明らかに超える場合に考えられるリスクであり、男性ホルモン注射をおこなったからといって直ちにこのような疾患があらわれるという意味ではなりません。
精子形成の阻害
これはすこし意外かもしれませんが、男性ホルモン治療をおこなうことで、身体が精子を作り出すことをやめてしまう場合があります。
先述のとおり男性ホルモンはそのほどんどが精巣で作り出されており、脳の下垂体という部分から出る刺激ホルモン(LH)によって、最適な量に調整されています。
また男性ホルモンと同様に、精子も睾丸で作られており、こちらも同様に下垂体からの刺激ホルモン(FSH)によってコントロールされています。
男性ホルモン注射によって男性ホルモンを外部から投与することで、下垂体から出る刺激ホルモン(LH)が調整されます。
ここで調整されるのが刺激ホルモン(LH)だけならば男性ホルモンの分泌が抑えられるだけなので問題ないのですが、一緒に刺激ホルモン(FSH)まで調整されしまうことで、精子の分泌量も減少してしまいます。
しかしながら、男性ホルモン注射を打つことをやめた後は一般的には元のように精子が分泌されるので、絶対的な禁忌ではありません。
多血症
実は男性ホルモンは貧血の方の治療にも用いられることがあります。
そのため場合によっては多血症といって、血が濃くなりすぎてしまうことがあります。
血が濃くなってしまうというよりも、血がドロドロになってしまうといったほうがイメージしやすいかもしれません。
多血症になると、ドロドロになった血液が身体のあらゆる血管のなかで詰まる血栓症になってしまう恐れがあります。
しかしこちらも経過観察の際にあわせて検査いたしますので、基本的に心配いただく必要はありません。
強いていえば水分を摂取することで血液がドロドロになってしまうことを防ぐのをおすすめいたします。
尿酸値の上昇
痛風といえば男性の病気としてよく知られていますが、これは女性ホルモンが痛風の原因となる尿酸を腎臓から運び出すトランスポーターとよばれるタンパク質の発現に関与する働きがあるためです。
一方で男性ホルモンには逆に血液中の尿酸値を高めてしまうことが知られており、男性ホルモン注射の副作用の一つとして尿酸値の上昇も数えられています。
しかしこれも他のリスク同様に、経過観察をおこなうことによって、疾患のリスクを抑えることは可能です。
コレステロールの上昇
本来コレステロールは脂質であるため、そのままでは血液に溶けることができません。
そのため、特殊なタンパク質と結合したリポタンパクという形で血液中に存在しています。
そのうち、HDLコレステロールは血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしております。
血中のテストステロンの値が、生理的な範囲を超えてしまうと、このHDLコレステロールを低下させてしまうという報告があります。
そのため定期的に検査をおこない、生理的な範囲内で治療をおこなうことが重要です。
その他
その他にも体毛の増加、潮紅などが副作用として考えられていますが、重要な副作用だとは考えられておりません。
また上に挙げてきた様々な副作用と同じく、医師による経過観察をおこなった上で治療をおこなうことで、そのリスクも最小に留めることが可能です。
男性ホルモン注射は専門のクリニックで
男性ホルモン注射は専門クリニックでおこなうことで、副作用のリスクをコントロールしながら、安全に施術を受けることが可能です。
当院オーシャンメンズクリニックでは、専門の医師監修のもと、男性ホルモン注射をおこなっております。
無料相談も承っておりますので、気になる方はぜひお気軽にご来院ください。
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男性ホルモン(テストステロン)注射の効果
副作用にばかり焦点を当てていたので、ここからは男性ホルモン注射の嬉しい効果についても解説いたします。
筋肉増強を目的で利用される方が多いですが、その他にもたくさんの変化が期待できるので、検討されている方は是非参考にしてください。
筋肉増強
多くの方が男性ホルモン注射に期待されることは、やはり筋肉増強にあるでしょう。
テストステロンはドーピングの原料として使用されているほど、筋肉増強に対して効果が期待できます。
また骨を丈夫にして体脂肪をおさえる働きもあるため、いつまでも若々しい見た目をキープするためには、まさに必須のホルモンといえるでしょう。
記憶力向上
身体的なメリットだけではなく、テストステロンは記憶力、認知力の向上にも貢献することが知られています。
また抗不安作用があり、新しいことや困難な課題にチャレンジする意欲を司ります。
仕事で日々頭脳を使われる方にとっても、テストステロンは非常に心強いホルモンでしょう。
精力増進
性ホルモンであるテストステロンは、もちろん精力にも深く関係しています。
逆にテストステロンの分泌が減少すると、朝勃ちをすることが少なくなります。
テストステロンの分泌が減少すると、男性も更年期障害を引き起こす可能性があります。
朝勃ちを一つの基準として、最近少なくなったと感じたら、テストステロンが不足しているのかもしれません。
男性ホルモン注射の効果については、以下の記事でも詳しく解説しております。
テストステロンの効果を体験したい方
当院オーシャンメンズクリニックでは、男性ホルモン注射をおこなっております。
- 若い頃のような引き締まった身体を取り戻したい
- 仕事にプライベートに今よりも積極的になりたい
- 精力をつけてパートナーを満足させられるようになりたい
以上のようなことでお悩みでしたら、無料相談も承っておりますので、気になる方はぜひお気軽にご来院ください。
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男性ホルモン注射の値段は?
男性ホルモン注射の値段は、受ける回数や頻度によって異なります。
またクリニックによって前後するとは思いますが、参考までに当クリニックの費用を記載いたします。
- 初回限定テストステロン注入治療トライアルプラン / 1回:¥9,800/税込
- まずは実感!3ヶ月集中コース / 12週6回:月々¥5,300 〜/税込
男性ホルモン注射の値段については、以下の記事でも詳しく解説しております。
FTMの方が男性ホルモン注射を使用した場合
当クリニックでは筋肉増強を目的とした男性ホルモン注射のみをおこなっております。
しかし他のクリニックや病院のなかには、性同一性障害の方で身体は女性だけれども精神的には男性といういわゆるFTMの方に対して男性ホルモン注射を使用した治療をおこなうことがありますので、その点についても少し解説させていただきます。
FTMの方が男性ホルモン注射を使用すると、まず大きな変化として生理が止まり、体つきも男性のような筋肉質な体型に変化していきます。
ただネット上の口コミには、男性ホルモン注射を打つと身長が伸びるというものや、寿命が縮むというものなどもありますが、これらについて科学的な根拠はありません。
なお男性ホルモン治療をおこなう際に、注射の他にも軟膏や内服によるものもございますが、吸収率にばらつきがあったり、コンプライアンス上難しい側面もあるため、一般的な医療機関では注射による治療がおこなわれることが多いです。
動画でも詳しく解説しています
まとめ
男性ホルモン注射には高い効果が期待できる一方で、医師による事前の検査や経過観察をおこなわないと、ある程度のリスクが存在するのも事実です。
当院オーシャンメンズクリニックでは患者様の安全に配慮しつつ、高い効果が期待できる治療を心掛けております。
無料相談も承っておりますので、気になる方はぜひお気軽にご来院ください。
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