薄毛や抜け毛対策のために育毛剤でのケアを検討したとき、多くの方が「即効性のある育毛剤を使用したい」と考えるでしょう。
育毛剤は、髪の毛の成長に理想的な頭皮環境を整える役割があります。
育毛剤により頭皮環境が整った状態でヘアサイクルが巡ると、健康な髪の毛が生え始めます。
そのため、効果を実感できるまでには基本的に3か月～6か月ほど必要です。
数日や数週間で効果が出るような即効性はありませんが、育毛剤を正しく使用し、有効な対策を並行しておこなうことでより高い効果を期待できます。
本記事では女性用育毛剤の選び方や、効果を高める使用方法、薄毛や抜け毛に有効な対策などを紹介します。
どのような育毛剤を購入すればよいか悩んでいる女性は、ぜひ参考にしてみてください。
即効性があると口コミで話題の女性用育毛剤とは
育毛剤は、数日や数週間ですぐに効果が出る商品ではありません。
なぜなら育毛剤は、太くて健康な髪の毛の生成をサポートするために頭皮環境を整える製品だからです。
育毛剤をつければすぐに髪の毛が増えるわけではありませんが、正しい方法での使用を継続すれば症状の改善が期待できます。
女性用育毛剤について、詳しく解説します。
市販の育毛剤に即効性はない
市販の育毛剤に即効性はありません。
しかし、正しい使用を継続すれば徐々に効果があらわれます。
健康な髪の毛を育てるためには「細胞の活性化」と「血行の促進」が重要です。
育毛剤は、頭皮に有効成分を浸透させ、育毛に望ましい頭皮環境を整えます。
頭皮環境が整った状態でヘアサイクルが巡ることで、徐々に丈夫な髪の毛が生えてくるようになります。
育毛にはいくつかの段階があるためどのような商品を使用しても即効性は望めませんが、症状は少しずつ改善へと向かうでしょう。
育毛剤の使用と並行して、食事や生活の見直し、頭皮マッサージなども取り入れるとより効果的です。
一定期間使用で効果が期待できる商品はある
育毛剤の効果を実感するためには、一定期間使用を継続する必要があります。
効果が出るまでの期間には個人差がありますが、一般的に3か月～6か月はかかるとされています。
育毛とは、今生えている髪の毛を強く太くするのではなく、これから生えてくる髪の毛を丈夫に育てることです。
丈夫な髪の毛を育てるためには、ヘアサイクルの乱れにより短くなった成長期を元に戻す必要があります。
改善された頭皮環境で理想的なヘアサイクルが巡ると、丈夫な髪が生えてきます。
成長期が長くなると髪は抜け落ちずに太く育つため、症状の改善が実感できる仕組みです。
女性用と男性用で異なる成分配合
女性と男性では、薄毛や抜け毛の原因が異なります。
女性の多くはストレスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れにより症状が進行します。
そのため、頭皮環境の改善や血行促進に作用する成分が含まれていますが、男性用育毛剤に主に含まれるのは男性ホルモンの抑制に作用する成分です。
原因が異なれば含まれる有効成分も異なります。
また、女性用育毛剤は男性用よりも頭皮への刺激が少なくなるよう配慮して、成分を調整されることが多いです。
育毛剤と発毛剤の違い
育毛剤と発毛剤は、似ているようで異なります。
育毛剤は抜け毛対策に有効で、発毛剤は薄毛対策に有効です。
それぞれの違いを解説します。
抜け毛対策は育毛剤がおすすめ
市販で売られている育毛剤の多くは健康な髪の毛の成長をサポートするための商品で、医薬部外品に分類されます。
頭皮環境を改善し、今ある髪の毛の維持やこれから生えてくる髪の成長を促す効果が期待できます。
抜け毛対策のために育毛剤を使用する場合は、次の成分が含まれている商品がおすすめです。
- ホップエキス
- パントテニールエチルエーテル
- ニンジンエキス
- センブリエキス
ホップエキスは、抜け毛を誘発する成分を抑制する効果があります。
パントテニールエチルエーテルには、毛母細胞を活性化させる作用があるため、細くなった髪の成長が期待できます。
ニンジンエキス、センブリエキスは血行促進効果があるため、髪の成長に必要な栄養を行き渡らせるのに効果的です。
薄毛が気になる方は発毛剤がおすすめ
発毛剤は、新しく髪の毛を生やすための治療の一環として使用する商品で、医薬品に分類されます。
有効成分「ミノキシジル」が配合されている発毛剤は、新しい髪の発育に非常に効果的です。
ただし、日本皮膚科学会のガイドラインで女性に推奨できる含有量は1％と定められています。
男性の上限は5％のため、男性用発毛剤にはより多くのミノキシジルが配合されていることがありますが、必ず女性用の発毛剤を使用してください。
女性は男性よりも皮膚トラブルが起きやすいため、高濃度のミノキシジルが配合された発毛剤を使用すると痒みや炎症が起こる可能性があります。
安全に発毛、増毛するためにも、適性量が含有されている女性用発毛剤を使用しましょう。
口コミ以外もチェック！女性用育毛剤の選び方
女性用育毛剤を選ぶ際に口コミをチェックするのは重要ですが、ほかにも重視すべき点があります。
次の8点に注目して、製品を選ぶとよいでしょう。
- 女性用の商品を選ぶ
- 症状にあう成分配合
- 使用方法
- ノズルタイプ
- スプレータイプ
- テクスチャー
- 好みの香り
- 継続しやすい価格
それぞれ紹介します。
女性用の商品を選ぶ
先述したように、女性が男性用の商品を使用すると、痒みや炎症などの皮膚トラブルを起こす可能性があります。
男性用の商品の方が有効成分が多く配合されている場合があるため「より高い効果が出るのではないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、期待できる効果よりもリスクの方が大きいため、必ず女性用の商品を選びましょう。
症状にあう成分配合
育毛剤の使用を検討する理由は人それぞれ異なります。
「髪の毛を増やしたい」「抜け毛を減らしたい」「髪にコシやハリが欲しい」「髪の毛に太さが欲しい」など、さまざまな理由があるでしょう。
育毛剤を選ぶ際は、解決したい症状にあう成分が配合されている商品を選びましょう。
たとえば、増毛や育毛にはミノキシジルやアデノシンが有効です。
ただし、妊娠中、授乳中の女性はミノキシジルが赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるため、該当期間中の使用を控えてください。
抜け毛対策には、血行促進効果のあるセンブリエキスや酢酸DL-α-トコフェロールが配合されている商品を選ぶとよいでしょう。
髪にコシやハリが欲しい方には、グリチルリチン酸2KやT−フラバノンを含む育毛剤がおすすめです。
使用方法
頭皮に塗布して使用する育毛剤には、ノズルタイプとスプレータイプがあります。
それぞれの特徴を踏まえて、使いやすい商品を選ぶとよいでしょう。
育毛剤は毎日使用するため、ストレスなく使用できる商品を選ぶことが重要です。
ノズルタイプ
ノズルタイプは、先端を直接頭皮にあてて塗布します。
気になる部分にピンポイントで塗布できるため、一部分を集中的にケアしたい方におすすめです。
ノズルタイプの特徴は、生え際や分け目に塗りやすく、液体が飛び散らないことです。
スプレータイプ
スプレータイプは、液体を広範囲に噴射して塗布します。
一気に広がるため育毛剤を頭皮全体に行き渡らせたい方や、手軽にケアを済ませたい方におすすめです。
スプレータイプの特徴は、液だれしにくいことです。
テクスチャー
女性用育毛剤は、商品によりテクスチャーが異なります。
薄毛が気になる方は、テクスチャーの軽いものを選びましょう。
テクスチャーの重いものを使用すると、全体的にべたついた感じになり余計髪が薄く見えることがあります。
頭皮の乾燥が気になる方は、テクスチャーの重い商品を選ぶとよいでしょう。
つけすぎると髪のボリュームダウンにつながるため、少量ずつの塗布がおすすめです。
好みの香り
育毛剤は毎日頭皮につけるため、香りの確認も重要です。
香りに抵抗があると、どうしても使用する頻度が低下しがちです。
ストレスフリーな育毛ケアを継続するためにも、好みの香りの商品を選びましょう。
好みの香りの商品を見つけられない方には、無香料タイプの育毛剤もおすすめです。
継続しやすい価格
薄毛や抜け毛の改善には、継続的なケアが必要です。
そのため、無理なく購入し続けられる価格の商品を選ぶとよいでしょう。
効果が実感できても、ケアを辞めると再び症状が進行する可能性もあります。
長期的に継続できるよう、まとめ割やお得な定期コースの活用を検討するのもおすすめです。
女性用育毛剤の効果を高める使用方法
女性用育毛剤の効果を十分得るためには、正しい方法で使用する必要があります。
効果を高めるために守るべき方法は、次の3つです。
- 入浴後に使用
- 使用量を守る
- 効果がない場合は別の商品を試す
それぞれ解説します。
入浴後に使用
有効成分を毛穴に十分浸透させるため、育毛剤を使用する前には洗髪して頭皮を清潔にしておきましょう。
いきなり髪の毛にシャンプーを付けて洗うと、頭皮に負担がかかります。
はじめに髪の毛の汚れをお湯で流してから、つぎに手のひらで泡立てたシャンプーを乗せ優しく洗う方法がおすすめです。
指の腹で優しく頭皮をマッサージすると、血行促進にもつながります。
湯船に浸かるとより血液が巡るようになります。
育毛剤を塗布する際は水で有効成分が薄まらないよう、頭皮と髪の毛の根本に水気がない状態で使用しましょう。
使用量を守る
育毛剤は、多く使用すれば高い効果が出るわけではありません。
肌質や配合している成分により、つけ過ぎると痒みや炎症などの肌トラブルが発生する可能性があります。
安全に育毛効果を得るためにも、用法容量を守り正しく使用しましょう。
効果がない場合は別の商品を試す
数か月使用しても一向に効果が出ない場合は、配合されている成分が適していない可能性があります。
別の商品を試すのも一つの手段です。
ただし、育毛剤に即効性はなく、効果を実感するためにはある程度の期間、使用を継続する必要があります。
効果があらわれるまでの期間には個人差がありますが、3か月～6か月程は一つの商品を継続して使用し、様子を見ましょう。
女性用育毛剤以外の薄毛や抜け毛対策
女性用育毛剤を使用する以外にも、薄毛や抜け毛対策としてできることはあります。
有効な対策には、次の4つがあります。
- 規則正しい生活習慣
- ストレスを発散
- 栄養バランスが整った食事
- 定期的に髪の分け目を変える
それぞれ解説します。
規則正しい生活習慣
生活習慣の見直しは、誰でもすぐに実行できる対策の一つです。
太くて健康な髪の毛を育てるためには、髪の毛の成長に必要な栄養素の摂取が重要です。
睡眠不足が続くと血流が滞るため栄養素が十分行き渡らず、頭皮環境が整いません。
まとまった睡眠時間を確保し、夜更かしを避けることが望ましいです。
薄毛や抜け毛の改善に作用するホルモンは、22時～深夜2時に分泌されます。
育毛のためのゴールデンタイムはよく眠り、理想的な頭皮環境を手に入れましょう。
ストレスを発散
過度なストレスは、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、ストレスを貯めこまないためのセルフケアが重要です。
自身に適したストレス解消法を見つけ、適度に発散しましょう。
ストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、血行不良などにつながることがあります。
趣味に没頭する、運動をする、おいしいものを食べるなどの対策を取り、上手にストレスと付き合いながら生活するとよいでしょう。
栄養バランスが整った食事
頭皮環境が乱れた状態では、強くて丈夫な髪の毛の成長は望めません。
頭皮環境を整えるためには、栄養バランスが整った食事の摂取を心がけましょう。
余分な糖やコレステロールは血行不良を招く可能性があります。
脂質や糖質の過剰摂取は避け、育毛に効果的なたんぱく質やビタミン類、ミネラルを摂取するとよいでしょう。
必要な栄養素が効率よく頭皮に行き渡るように、血行促進のための頭皮マッサージをおこなうとより高い効果が期待できます。
定期的に髪の分け目を変える
頭皮にかかる負担を減らすことは、薄毛や抜け毛の改善に有効です。
長期間同じ髪型にしていると、同じ部分に負荷が集中するため症状が進行する可能性があります。
定期的に髪の分け目を変えるとよいでしょう。
強い力で髪の毛を引っ張ることも薄毛や抜け毛が進行する原因になるため、ブラッシングは刺激を与えないよう丁寧におこないましょう。
髪の長い方はいきなり頭頂部からブラッシングするのではなく、毛先から順に梳かしていく方法がおすすめです。
口コミで高評価の女性用育毛剤についてよくある質問
最後に、女性の育毛に関するよくある質問と回答を4つ紹介します。
女性の育毛ケアについて詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。
クリニックでの薄毛治療は即効性がある？
クリニックでの薄毛治療は、外用薬の使用や内服薬の服用により、徐々に発毛を促していくため即効性はありません。
効果が出るまでの期間は使用する薬や症状の進行度により異なりますが、3か月～6か月ほどが目安になります。
頭皮に直接発毛因子を注入するメソセラピー治療は薬での治療よりも発毛効果が高いとされていますが、治療期間は6か月～1年ほどかかり、費用も高くなります。
唯一すぐに効果が感じられる治療法は植毛です。
しかし治療費はメソセラピーよりも高額で、植毛する範囲が広ければその分患者への負担も大きくなります。
女性用育毛剤で副作用は出る？
医薬部外品に分類される育毛剤は、副作用が出る可能性が低いため心配しすぎる必要はありません。
ただし、肌質や体質次第では痒みや炎症などの皮膚トラブルが起こる場合もあります。
また、使用方法や用量が適切ではない場合にも悪影響が出る可能性があるため、必ず女性用育毛剤を正しい方法で使用してください。
万が一、皮膚トラブルが発生した発生した場合には使用を中断し、様子を見ましょう。
白髪染めやヘアカラーと併用できる？
白髪染めやヘアカラーとの併用は可能です。
ただし、念のため白髪染め当日は育毛剤の使用を控えた方がよいでしょう。
白髪染め直後は髪の毛のキューティクルが開き、ダメージを受けやすい状態になります。
また、育毛剤に含まれる成分次第では、白髪染めのカラーが落ちる可能性もあります。
男性用育毛剤を女性が使用するとどうなる？
女性が男性用育毛剤を使用すると、悪影響が出る可能性があります。
男性用と女性用では、育毛剤に含まれる有効成分が異なります。
理由は、薄毛や抜け毛の原因が男女で異なるからです。
それぞれの原因に有効な成分が含まれる商品を使用しなければ、本来の効果は期待できません。
男性のAGA治療に使用される成分「フィナステリド」は、妊娠中や授乳中の女性には高いリスクがあるため触れることを禁止されています。
育毛剤を使用する際は、必ず女性用の商品を使用しましょう。
まとめ
女性用育毛剤は、頭皮環境を整え健康な髪の毛の成長をサポートする役割があります。
そのため、残念ながら即効性は期待できません。
しかし、正しい使用方法を守り使用を継続すれば、一般的に3か月～6か月ほどで徐々に効果があらわれはじめます。
育毛剤を選ぶ際には、含まれる成分が自身の悩み解決に適しているか、無理なく購入を継続できる価格かを確認しましょう。
長く使い続けるもののため、使用感や香り、テクスチャーの確認も重要です。
育毛剤の使用と並行して生活習慣や栄養バランスの見直し、適度なストレス発散、定期的に分け目を変えるなどの対策も有効です。
効果が現れるまで時間がかかりますが、頭皮環境とヘアサイクルを整え、必要な栄養素を行き巡らせることで健康な髪の毛が生えてきます。
自身に適した育毛剤を見つけて、安全に育毛ケアを継続しましょう。
※本記事の情報は2023年10月時点のものです。
