男性ホルモンの中でもテストステロンは体内の95%を占めており、筋肉量を増やしたり、メンタルを安定させたりと身体にとって様々な良い影響を与えています。
テストステロンが多いとオトコらしい顔つきになってモテるという調査もあり、男性であれば誰でも増やしたいと考えることでしょう。
一方でスポーツの世界ではドーピングとしてあまり良い印象を持たれていなかったりもするのですが、男性ホルモンはどのように筋肉に対して作用しているのでしょうか?
今回の記事では男性ホルモン(テストステロン)と筋肉の関係についてわかりやすく解説していきます。
テストステロンと筋肉の関係
体内のテストステロンのほとんどが体内のタンパク質と結合しており、2%前後がフリーテストステロンとして存在しております。
それらのうち、アルブミン結合型のテストステロンとフリーテストステロンのあわせて3~5割程度が生理的活性を有します。
これらのテストステロンは、直接細胞内に働きかけて筋肉のもとになるタンパク質合成を促したり、筋繊維の崩壊をおさえたりする働きが知られています。
中年男性が筋トレをしてもなかなか若い頃のように筋肉がつきづらい原因は、20代をピークにしてテストステロンの分泌量が減少するからです。
トレーニングをしてもなかなか成果が出ないという人は、一度自身の血中テストステロンを検査してみることをおすすめします。
また最近の研究でテストステロンは糖代謝をサポートする働きがあり、糖尿病のような生活習慣病を予防するためにも、男性ホルモンは非常に重要な役割を果たしているということも知られています。
男性ホルモンの検査方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方は是非ご覧ください。
テストステロンが減少すると男性も更年期障害になる?
筋力アップをサポートしてくれるテストステロンですが、減少しすぎると筋肉がつきづらくなるだけではなく、男性更年期障害を引き起こしてしまいます。
更年期障害といえば女性が発症する病気というイメージがあると思いますが、女性の場合は閉経時に女性ホルモンの分泌量が大幅に減少するため、男性に比べてわかりやすいという特徴があります。
しかし男性の場合は20代をピークにして徐々に男性ホルモンの分泌量が減少していくので、更年期障害を引き起こしたとしても年齢のせいにして気付かないということも少なくありません。
男性更年期障害の具体的な症状としては、以下のような症状があげられます。
- 筋肉量の減少
- 体脂肪の増加
- 勃起不全
- 不眠や疲労感、倦怠感
- イライラや集中力の低下
また実は女性の身体にも男性ホルモンは男性の1/10ほど分泌されており、更年期に減少する女性ホルモンを補助するかたちで、身体の働きをサポートしています。
このように重要なテストステロンですが、その分泌が減少する要因としては、まず年齢の影響が大きいです。
成人男性の正常な血中テストステロン量は350~1000 ng/dLですが、加齢とともに徐々にその量が減少していきます。
次にタンパク質の摂取量が少なくても分泌量は減少してしまうため、なるべく肉や魚、大豆類を摂るようにすることも大切です。
他にも睡眠不足やストレスによってホルモンバランスが乱れてしまったり、肥満が原因で分泌量が少なくなってしまったりすることもあります。
テストステロンを増やす方法
嬉しいことに一度減少してしまったテストステロンを再び増やす方法も存在します。
男性ホルモン注射
もっとも手軽に効率良くテストステロンを増やす方法は男性ホルモン注射です。
男性ホルモン注射では体内に直接テストステロンを投与するため、安定して男性ホルモンの量を増やすことができます。
また医師による指導のもと施術をおこなうため、他の方法に比べても安全というメリットもあります。
オーシャンメンズクリニックでも男性ホルモン注射の施術をおこなっています。
最近筋肉がつきづらくなってお腹が出てきたという方は、お得な体験コースも用意しているので、是非お気軽にご来院ください。
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内服薬・軟膏
注射以外にも外から男性ホルモンを取り込む方法としては内服薬や軟膏などがあります。
日本人の場合は薬を飲むことにあまり抵抗がないため注射よりも気軽なイメージがありますが、内服薬の場合はほとんどの男性ホルモンが肝臓で分解されてしまうため、あまり効率良く摂取することができません。
肝臓にも大きく負担がかかってしまうため、安全性も注射と比べると高くありません。
また軟膏の場合は肝臓に負担をかける心配はありませんが、吸収できる量が安定しないというデメリットがあります。
食事
通常の生理作用で男性ホルモンを増やすためにはやはり食事が重要です。
テストステロンをはじめとするホルモンの原料になるのはコレステロールです。
もちろん摂り過ぎはメタボなど他の生活習慣病を引き起こす可能性があるため危険ですが、年齢を重ねると油っぽいものを避けてしまいがちなので、バランスを考えて摂取するように心がけましょう。
他にもタンパク質は筋肉の生成を助け、男性ホルモンの分泌にも良い影響をもたらします。
繰り返しになりますが、肉や魚、納豆などからタンパク質を摂ることも重要です。
生活習慣
日々の生活習慣に気をつけることによっても男性ホルモンの分泌を増やすことは可能です。
たとえば筋トレをすることによって男性ホルモンの分泌量を増やすことができます。
もともと筋肉の役割は身体を動かすことが目的と考えられていましたが、筋肉量が増えるとテストステロンの分泌量も増えることがわかっています。
特にデッドリフトやスクワットのようにたくさんの筋肉を使うトレーニングがおすすめです。
またストレスや疲労によってもテストステロンの分泌は減少してしまいます。
睡眠時間を十分に確保して身体と心の両方に疲れを溜めないようにしましょう。
また男性ホルモンは性ホルモンなので、性的な刺激が加わることで活発に分泌されます。
セックスレスなど性生活から離れてしまっている方は、なるべく積極的に活動するようにしましょう。
テストステロンは認知症予防になる?
テストステロンは筋肉をつくる以外にも認知力を向上させたり、認知症を予防したりする役割があることで知られています。
脳内の海馬という記憶を司る部分に対してテストステロンが作用することで、シナプスが増加して記憶の定着を助けるという仕組みです。
それに加えて近年ではテストステロンと認知症に関する研究も進んでおり、テストステロンが高いと認知症になりづらいという報告もあります。
テストステロンはハゲる?
テストステロンが多いとハゲるのではないかと心配される方もいるかもしれません。
実はテストステロンが多いからといってハゲるわけではなりません。
薄毛の原因となるのはテストステロンではなく、テストステロンと5α還元酵素が作用してできるジヒドロテストステロンです。
もともと5α還元酵素が多い人の場合は、テストステロンが増えることで薄毛になる可能性もありますが、現在では5α還元酵素の働きを抑える薬もあります。
動画でも解説しております
まとめ
筋力アップに加えて、他にもさまざまな役割のあるテストステロン。
オトコを上げるためには絶対に必要なホルモンといっても過言ではありません。
オーシャンメンズクリニックでは、男性ホルモン注射による治療とパーソナルトレーニングジムとの提携により、男性力アップに向けたトータルサポートをおこなっております。
男性ホルモン補充治療に興味のある方は、是非お気軽にご来院ください。