AGAは進行性の男性型脱毛症で、外見のコンプレックスの原因にもなりやすいです。AGAで悩んでいる方は、早めに専門のクリニックでAGA治療を受けることをおすすめします。
しかし、AGA治療薬を使用した治療で副作用があるのか気になる方もいるでしょう。
本記事では、AGAの治療に副作用はあるかどうかを紹介します。また、AGAの治療方法やAGA治療薬のメリットやデメリットを詳しく解説します。
AGA治療の副作用が気になる方はぜひ参考にしてください。
AGAの特徴・原因
AGAは進行性の男性型脱毛症です。AGAは健康なヘアサイクルが乱れ、髪の毛の成長期が短くなる状態です。
発症の原因としては次のようなものが挙げられます。
- 遺伝による発症
- ホルモンバランスの乱れによる発症
AGAの特徴や原因について詳しく解説します。
AGAは進行性の男性型脱毛症
AGAは進行性の男性型脱毛症で、髪の毛の生え際や頭頂部が薄くなる症状が現れます。日本人男性の場合、3人に1人はAGAだと考えられており、20代以降に発症するケースが多いでしょう。
最初は目立ちませんが、進行性の特徴があり、放置していると脱毛が広がります。やがて薄毛が目立つようになるため、できるだけ早期の治療が必要です。
AGAの可能性が疑われる症状としては次のような症状があります。
- 抜け毛が多い
- 髪の毛が細い
- 頭頂部や生え際が薄い
上記のような症状が見られるときはAGAの可能性があるため、AGA治療をおこなうクリニックを早めに受診しましょう。
次に、AGAを発症するとどのような状態になるかについて詳しく解説します。
ヘアサイクルが乱れ成長期が短くなる
AGAになると、ヘアサイクルが乱れて、髪の毛の成長期が短くなることが特徴です。
通常の健康な髪の毛の場合、次のようなヘアサイクルにより髪の毛が新たに生え変わります。
- 早期成長期
- 中期成長期
- 後期成長期
- 退行期
- 休止期
- 脱毛
成長期には、2～6年ほどかけてゆっくりと髪の毛が成長します。また、健康な状態でも1日平均100本前後の髪の毛が抜けています。
AGAの場合は、成長期が数か月に短くなり、髪の毛が十分成長できません。髪の毛が育たずに抜けてしまうため、薄毛や抜け毛が目立つようになります。
次にAGAが発症する原因について詳しく解説します。
遺伝による発症
AGAが発症する理由の一つとしては、遺伝が挙げられます。
AGAのなりやすさには次の2つの要素が関係しています。
- 5αリダクターゼの活性度
- 男性ホルモンレセプターの感受性
5αリダクターゼはテストステロンと呼ばれる男性ホルモンと結合して、別の男性ホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）に変化させる酵素です。DHTは髪の毛の毛根にある男性ホルモンレセプターと結合して、髪の毛の成長を抑制します。
すでに説明したとおり、ヘアサイクルが短くなるため、AGAを発症します。5αリダクターゼの活性度が高ければ、DHTを過剰に生成する可能性があるでしょう。
また、男性ホルモンレセプターの感度が高くてもDHTと結びつきやすくなります。5αリダクターゼの活性度と、男性ホルモンレセプターの感受性はどちらも遺伝により決まる場合が多いため、AGAも遺伝により引き継がれる可能性が高いです。
遺伝子検査を受ければ、AGAを発症しやすい遺伝子があるかどうか確認できます。
ホルモンバランスの乱れによる発症
AGAを発症する別の原因として、ホルモンバランスの乱れも挙げられます。AGAのおもな原因の一つは、男性ホルモンのジヒドロテストステロン（DHT）です。
ホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルに悪影響が及びます。ヘアサイクルが短くなると髪の毛が成長する前に抜け落ちる可能性が高くなるでしょう。
男性ホルモンは女性の体内にもあるため、女性でもホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが多くなるとAGA（女性の場合はFAGAと呼ばれる）を発症する可能性があります。
女性の場合は加齢とともに女性ホルモンが少なくなり、相対的に男性ホルモンが増えて薄毛の原因になります。
AGAに効果的な主な治療薬
AGAの治療では、薬剤を用いた治療が効果的です。具体的には、次のような治療薬が使用されるケースが多いでしょう。
- プロペシア
- ザガーロ
- ミノキシジル
それぞれの治療薬の特徴や効果、価格の相場などについて詳しく解説します。
プロペシア
プロペシアはもともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、現在ではAGAの治療によく使用されています。
フィナステリドと呼ばれる有効成分が含まれており、AGAの原因となるDHT（ジヒドロテストステロン）を生成する5αリダクターゼⅡ型を阻害する働きがあります。
DHTが減少する結果、ヘアサイクルが正常に戻り、薄毛や抜け毛が改善される流れです。日本では2005年に厚生労働省の認可を受けているほか、世界60か国以上で承認されている薬剤です。
AGA治療は自由診療で保険が適用されず、プロペシアの価格は0.2mgで5,000～7,000円ほどするでしょう。
ザガーロ
ザガーロはプロペシアに続いて2015年にAGA治療薬として認可された薬剤です。プロペシアと同様、有効成分のデュタステリドは前立腺肥大にも効果があり、もともとは前立腺肥大の治療薬として承認されていました。
デュタステリドはAGAの原因になるDHT（ジヒドロテストステロン）を生成する5αリダクターゼを阻害する働きがあります。
プロペシアと異なるのは、5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害する働きのみでなく、5αリダクターゼⅠ型の働きも阻害する点です。今までプロペシアではAGA治療の効果が見られなかった方にもおすすめです。
ザガーロの価格はクリニックにより違いますが、1か月分で10,000円前後とプロペシアに比べるとやや高めです。
ミノキシジル
AGA治療に使用されている別の治療薬は、ミノキシジルです。ミノキシジルには市販のものと、クリニックで処方されるものがあります。
もともとは高血圧の薬として開発されましたが、毛が多くなる副作用があることから、発毛剤として再開発されました。ミノキシジルには髪が生えてくる毛母細胞の分裂を促して、発毛を促進する働きがあります。
また、血管の拡大により血流を促進する働きもあり、栄養分が毛乳頭細胞に十分届くようになる結果、健康な髪が成長する効果も期待できるでしょう。
ミノキシジルには、内服薬と外用薬があります。ミノキシジルの価格は、内服薬の場合で1か月分が5,000～8,000円ほどです。
AGA治療薬により起こりうる副作用
AGA治療でよく使用される治療薬ですが、副作用が起こる可能性もあります。具体的には、次のような副作用が考えられるでしょう。
- 性欲減退・勃起不全
- 肝機能障害
- 倦怠感・食欲不振
- 頭皮のかゆみ
- 立ちくらみ・めまい
- 動悸・息切れ
- 多毛症
それぞれの副作用について詳しく解説します。
性欲減退・勃起不全
AGA治療薬の副作用の一つに、性欲減退や勃起不全が挙げられます。治療薬には抜け毛を抑えるために男性ホルモンに作用するものがあり、副作用により、性欲減退や勃起不全が発生する場合があります。
可能性は数％と低いですが、夫婦関係や妊活にも影響与える場合があるため、家族に話して理解を得る必要があるでしょう。
肝機能障害
AGA治療薬の別の副作用は肝機能障害です。AGA治療薬の成分のあるものは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかる可能性があります。
ただし、肝機能障害が出る可能性は1％以下と低く、肝機能に問題がある方を除いては、心配する必要はないでしょう。
倦怠感・食欲不振
AGA治療薬の副作用には、倦怠感や食欲不振も含まれています。倦怠感や食欲不振は肝機能障害が影響している可能性が考えられるでしょう。また、血圧に作用する薬を服用したことが原因の可能性もあります。
もともと肝機能障害がある方は使用に注意が必要です。
頭皮のかゆみ
AGA治療薬でも頭皮に付ける外用薬を使用すると、頭皮がかゆくなる場合があります。AGA治療薬に含まれる成分によりアレルギー反応が起こることが原因です。
放置すると頭皮環境が悪化し、AGAが進行する可能性があるため、早めにクリニックを受診しましょう。
立ちくらみ・めまい
AGA治療薬の副作用には、立ちくらみやめまいもあります。AGA治療薬による一時的な血圧の低下が原因です。AGA治療薬には血管を拡張する作用を持つものがあり、血圧が低下して頭痛やめまいを引き起こす場合があります。
ただし、症状は軽い場合が多く、服用を続けることにより、症状は少しずつ改善するでしょう。
動悸・息切れ
AGA治療薬の副作用には、動悸や息切れもあります。AGA治療薬による一時的な血圧の低下が原因です。内服薬タイプのミノキシジルを使用している際に見られる副作用です。
心臓や循環器系に負担がかかる場合もあるため、もし動悸や息切れが見られたら医師に相談しましょう。
多毛症
AGA治療薬の副作用には、多毛症と呼ばれる症状もあります。血流が促進されるAGA治療薬を服用した場合、体毛の細胞も活発になるため、体毛が濃くなる症状が現れるかもしれません。
ミノキシジルの内服薬を服用している場合に起こるケースが多く、体毛が濃くなりたくない方は外用薬の使用を検討できます。AGA治療には上記のような副作用が起きる可能性があります。
ただし、副作用が起きる可能性は低く、副作用が現れても軽症である場合が多いでしょう。症状が重い場合は、治療薬以外の治療方法を検討する方がよいケースもあります。
AGA治療薬で起こる初期脱毛とは？
AGA治療薬による治療では、初期脱毛と呼ばれる症状が現れます。初期脱毛は、AGA治療薬を服用して1か月ほどすると大量に脱毛する症状です。
一気に抜け毛が増えるため、薬の副作用ではないかと心配になる方もいるでしょう。初期脱毛が薬の副作用ではないことや初期脱毛が起きる理由、期間などについて詳しく解説します。
初期脱毛は副作用ではない
初期脱毛は副作用ではありません。むしろ、初期脱毛が起きるのは新しい髪の毛が生えてくるサインです。初期脱毛が起きても心配する必要はありませんし、薬の服用を止める必要もありません。
薬の服用を止めると新しい髪の毛が生えてこなくなるため、自身の判断で服用を中止しないようにしましょう。
なぜ初期脱毛が起こる？
発毛する前に大量の抜け毛が起こるのは不思議に感じる方もいるでしょう。なぜ初期脱毛が起こるのか解説します。
すでに説明したように、正常のヘアサイクルが短くなり、髪の成長は休止期で止まることがAGAの特徴です。しかしながら、AGA治療薬を使用して治療すると、乱れたヘアサイクルが正常な状態に戻ります。
休止期の髪の毛の下から新しい髪の毛が生えてくるため、休止期の髪の毛が大量に抜け落ちることになります。初期脱毛は新しい髪の毛が生えてきているサインです。AGA治療薬の服用を止めないようにしましょう。
初期脱毛が起こる期間
初期脱毛が起こる期間は、使用するAGA治療薬の種類や、治療を受ける方により個人差があります。
通常はAGA治療薬を服用してから1か月程度で初期脱毛が始まり、2週間～1か月程度で治まるでしょう。長い方の場合は3か月程度続くケースもあるでしょう。
初期脱毛の期間に個人差がある理由としては、ヘアサイクルの違いが関係していると考えられます。休止期の髪の毛の下から新しい髪の毛が生えてくることにより初期脱毛が起こります。
そのため、休止期の髪の毛が多い場合は、初期脱毛の期間も長くなるでしょう。抜け毛がさらに長く続く場合には、初期脱毛ではなく、炎症や病気などほかの原因が関係しているケースも考えられます。
あまりにも長く抜け毛が続く場合は医師に相談しましょう。
AGA治療薬を服用する際の注意点
AGA治療薬を服用する際にはいくつか注意点があります。具体的には、次のような点に注意しましょう。
- 初期脱毛が出ても治療をやめない
- 安全性の高い治療薬を選ぶ
- 専門的な機関で処方してもらう
注意点について一つずつ詳しく解説します。
初期脱毛が出ても治療をやめない
AGA治療薬を服用する際の一つ目の注意点は、初期脱毛が起きても薬の服用を中止しないことです。初期脱毛が起きると副作用ではないかと不安になり、薬の服用を中止する方がいます。
しかしながら、初期脱毛は副作用ではなく、新たな髪の毛が生えてきている証拠です。薬の服用を中止すると、新たな髪の毛の成長が止まるため、自身の判断で薬の服用を中止しないようにしましょう。
安全性の高い治療薬を選ぶ
2つ目の注意点としては、安全性の高いAGA治療薬を選ぶことです。個人輸入や海外の通販サイトでもAGA治療薬を購入できますが、偽物が紛れている可能性もあり、健康に悪い影響を及ぼすリスクがあります。
厚生労働省で認可されている治療薬のような安全性の高い治療薬を選ぶなら、リスクを避けて治療効果を高められるでしょう。
専門的な機関で処方してもらう
3つ目の注意点は、AGA治療薬を専門的な機関で処方してもらうことです。すでに説明したように、個人輸入や海外の通販サイトで購入する薬にはリスクがありますが、専門的な医療機関で処方された薬なら安全性が保証されています。
万が一副作用が出たときでも、適切に対処できるでしょう。また、医師に治療経過を見てもらい、適切なアドバイスをしてもらえるメリットもあります。
AGA治療のメリット
AGA治療を受けるかどうか悩んでいる方もいるでしょう。AGA治療を受けることには次のようなメリットがあります。
- 抜け毛が減り発毛促進ができる
- 薄毛の進行を遅らせることができる
- コンプレックスを無くすことができる
AGA治療のメリットを一つずつ詳しく解説します。
抜け毛が減り発毛促進ができる
AGA治療を受けると、抜け毛が減り、発毛促進ができるメリットがあります。プロペシアやザガーロのようなAGA治療薬を使用した治療により、AGAの原因である男性ホルモンの働きを抑制できるため、抜け毛を減らせます。
また、ミノキシジルのような治療薬を使用すれば、発毛も促進できるでしょう。
薄毛の進行を遅らせることができる
AGA治療により、薄毛の進行を遅らせられるのもメリットの一つです。AGAは進行性の疾患であり、放置すると薄毛は確実に進行します。治療薬により、薄毛の原因となる酵素やホルモンの働きを抑制できるため、進行を遅らせられるでしょう。
治療薬の効果は治療の開始が早いほど得やすいです。AGAの疑いがある場合は、早めにクリニックを受診して治療を開始しましょう。
コンプレックスを無くすことができる
AGA治療のメリットには、コンプレックスを無くせる点も挙げられるでしょう。髪の毛は周りの方の目に入りやすい部分で、第一印象にも大きな影響を与えるため、コンプレックスを感じやすいといえるでしょう。
AGA治療により、薄毛の進行を遅らせて発毛を促進すれば、人前でも髪の毛を気にせずに振る舞えます。
AGA治療のデメリット
メリットが多いAGA治療ですが、デメリットもあります。具体的には、次のようなデメリットが挙げられるでしょう。
- 副作用が起きることがある
- 治療に長期間かかる
- コストが高い
AGA治療のデメリットについても一つずつ解説します。
副作用が起きることがある
AGA治療のデメリットの一つは、副作用が起きる場合があることです。すでに説明したように、AGA治療薬を使用した治療では、性欲減退や勃起不全、肝機能障害や倦怠感、食欲不振などの副作用が起きる場合があります。
すべての方に副作用が起きるわけではありませんし、たいていはしばらくすると治まりますが、副作用が起きる可能性がある点は覚えておきましょう。
治療に長期間かかる
AGA治療のデメリットとしては、治療に時間がかかることも挙げられます。個人差はありますが、AGA治療の効果が感じられるまでには3～6か月程度はかかり、1年以上継続して治療が必要な方もいます。
ヘアサイクルは2～6年と長いため、ヘアサイクルを変えるAGA治療も時間がかかるのは仕方のないことといえるでしょう。
コストが高い
AGA治療のもう一つのデメリットは、コストが高いことです。AGA治療は健康に大きな影響を与える疾患ではないため、たいていの場合、保険の適用はありません。そのため、全額自己負担となり、どうしても高い費用がかかるでしょう。
AGAの効果的な治療方法
AGAの場合、効果的とされる治療方法がいくつかあります。具体的には、次のような治療方法が挙げられるでしょう。
- 投薬治療
- 発毛を促す塗り薬
- 自毛植毛術
- メソセラピー
- HARG療法
それぞれの治療方法について詳しく見てみましょう。
投薬治療
投薬治療はAGA治療薬を使用した治療で、AGA治療では一番効果的とされています。薄毛の原因となる酵素の働きを抑制してAGAの進行を防いだり、血管拡張効果のある薬で発毛を促進したりできるでしょう。
一方で、性欲減退や勃起不全、肝機能障害などの副作用が起きるリスクもあります
発毛を促す塗り薬
AGA治療には発毛を促す塗り薬を使用した治療もあります。代表的な塗り薬としてはミノキシジルが挙げられるでしょう。ミノキシジルには血管拡張効果があり、細胞分裂を活性化して髪の毛の成長を促進します。
一方で、患部がかゆくなったり、発疹が出たりなどの副作用が起きる可能性があります。
自毛植毛術
別のAGA治療の治療方法は、自毛植毛術と呼ばれるものです。自身の後頭部や側頭部の髪を皮膚組織ごと採取して、薄毛の気になる箇所に植毛する治療方法です。
自身の毛髪のため、拒絶反応や副作用が起きないなどのメリットがあります。ただし、自毛植毛術を受けても、髪が定着せずに抜けてしまうケースがある点には注意しましょう。
メソセラピー
AGA治療の一つに、メソセラピーと呼ばれる治療方法もあります。メソセラピーは、薄毛治療に有効な成分を注射やレーザー照射などにより、直接頭皮に注入する治療方法です。
投薬治療では、体内に取り込まれた成分が血液により頭皮に運ばれるのに対して、メソセラピーでは頭皮に直接アプローチできるメリットがあります。
デメリットとしては、定期的にクリニックに通う必要がある点や、投薬治療よりも費用が高めなどの点が挙げられます。
HARG療法
AGA治療にはHARG療法と呼ばれる治療方法もあります。HARG療法は、HARGカクテルと呼ばれる薬剤を頭皮に直接注入して、髪の毛の成長力を高める治療方法です。
頭皮に直接アプローチできることや、一定の治療期間後は定期的なメンテナンスのみで放置可能なことなどがメリットです。一方で、痛みを伴う場合がある点や、治療費が高いなどのデメリットもあります。
AGA治療薬の副作用に関するよくある質問
AGA治療薬の副作用について詳しく解説してきましたが、まだ疑問点がある方もいるでしょう。
AGA治療の副作用に関してよくある質問をまとめました。副作用についてよく理解したうえで、AGA治療薬を使用した治療を受けるかどうかを検討してください。
AGA治療薬は必ず副作用がある？
AGA治療薬では必ず副作用があるわけではなく、全体の1～5％ほどと非常に低い確率です。AGA治療薬以外の薬でも副作用が起きる可能性はあります。
アレルギーがある方や、肝臓や腎臓に疾患がある方は副作用が出やすいため、心配な方はクリニックに相談しましょう。
AGA治療薬で副作用が起きたらどうする？
AGA治療薬で副作用が起きた場合、まず専門医に相談しましょう。自己判断による服用の中止や継続は危険で、症状が悪化する可能性があります。
必要であれば、専門医の指示に基づき、服用する薬の変更や、薬の減量ができるでしょう。
AGA治療中に妊活はできない？
女性がフィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬を服用すると、胎児に影響すると考えられているため、妊活は控えるべきです。一方で、男性の場合は薬剤の影響はほぼないと考えられています。
ただし、AGA治療薬の副作用として、性欲減退や勃起不全などが起こる場合があるため、妊活に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
AGA治療薬は市販でも問題ない？
AGA治療薬の市販薬としては、ミノキシジルの外用薬があります。使用しても問題はありませんが、内服薬の方が効果は高いとされています。
本格的にAGA治療をおこないたいと考えている方は、クリニックで処方してもらうことをおすすめします。海外通販サイトで購入するのは、偽造品や粗悪品をつかまされる可能性があるため、おすすめできません。
まとめ
AGA治療薬には副作用が起こる可能性もありますが、1～5％と決して高くはありません。どのような薬にも副作用の可能性があることを考えると安全性の高い治療方法です。
AGA治療により、抜け毛が減り発毛促進ができることや、薄毛の進行を遅らせることができるなどのメリットがあります。
一方で、副作用が起きることがある点や治療に長期間かかる点、コストが高いなどのデメリットもあります。副作用が気になる方は、投薬治療以外にも自毛植毛術のようなほかのAGA治療方法も選択可能です。
いずれにしても、AGAは放置すると進行するため、早めにクリニックで診察を受け、治療を開始しましょう。
