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20代のAGAは治る?薄毛になる原因やおすすめの薄毛対策についても解説

AGAは男性特有の脱毛症で、徐々に薄毛や抜け毛が進行する疾患です。

40~50代の中年男性に発症するイメージが強いものの、AGAは20代の若い男性でも発症します。

AGAは日本人男性の3人に1人が発症するとされており、決して他人事ではありません。

また、AGAは進行型の脱毛症であるため、治ることはないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

とくに20代はヘアセットやおしゃれを楽しみたい時期であり、完治できるかが気になるところです。

本記事では、20代のAGAは治るのか、あわせて薄毛になる原因や効果的な対策について解説します。

髪の毛に気になる症状が出てきた方や将来的な不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

AGAとは

AGAとはAndrogenneticAlopeciaの略で、男性型脱毛症とも呼ばれています。

進行性の脱毛のため自然に治ることはなく、おでこの生え際やつむじなどの髪の毛が細くなり、徐々に産毛に変化していくことが特徴です。

AGAを発症して薄毛や抜け毛などの症状を放置していると、最終的に頭皮が見えてくるようになります。

AGAの進行パターンは、主にO字、M字、U字の3つです。

いずれの進行パターンも最終的には広範囲で頭髪が薄くなるものの、それぞれ抜け方が異なります。

O字型はつむじ周りから、M字型は両サイドのこめかみから、U字型は前髪の生え際からつむじ周辺にかけて抜けていく点が特徴です。

とくに、U字型はM字型とO字型が同時に進行している脱毛タイプであり、AGAのなかで最も深刻な進行パターンとされています。

続いては、20代のAGA発症率と薄毛になる原因について紹介します。

20代のAGAは治るのかについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

20代でもAGAになる?20代のAGA発症率

日本皮膚科学会ガイドラインの「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、20代のAGA発症率は約10%であると報告されています。

10人に1人の割合で発症していることから、20代の若い年齢でもAGAは他人事ではありません。

20~30代前半の若年層にみられる薄毛は、若年性脱毛症や若ハゲとも呼ばれています。

早い方であれば、10代の思春期のうちから発症する場合もあります。

また、AGAの発症率は年齢とともに高くなることも判明しており、30代で約20%、40代で約30%、50代で約40%です。

AGAは年齢とともに発症率が上がる疾患ではあるものの、若い世代の10人に1人の割合でみられるため、すべての男性に起こり得るといえるでしょう。

日本人男性全体での発症率は、年齢平均約30%とされています。

AGAの症状は20代前半から30代にかけて顕著に現れ、徐々に進行して40歳以降に完成されるケースが一般的です。

20代で薄毛になる原因

AGAは中年男性に発症するイメージが強いものの、20代でも症状が現れる可能性は十分あります。

20代で抜け毛が増えたり、髪のボリュームが低下したりするのは次の5つが主な原因です。

  • 遺伝
  • 男性ホルモン
  • 生活習慣の乱れ
  • ヘアケアの方法
  • ストレス

それぞれの原因について、詳しく解説します。自身に当てはまるものがないか、日常生活を振り返りながら考えてみてください。

遺伝

AGAの発症に考えられる一つ目の原因は、親からの遺伝によるものです。

AGAの遺伝に関しては、親が持つ5αリダクターゼの活性度と男性ホルモンレセプターの感受性がカギとなります。

そもそもAGAはテストステロンと5αリダクターゼが結合して、DHT(ジヒドロテストステロン)になることで発症する疾患です。

DHTの生成を促す5αリダクターゼが活性化しやすいと、薄毛になる可能性が高くなります。

5αリダクターゼの活性度は親から遺伝しやすいため、必然的に子もAGAになる確率は上がります。

加えて、親の男性ホルモンレセプターの感受性の強さも、子のAGA発症率を左右する要因です。

DHTが男性ホルモンレセプターに取り込まれると、脱毛因子であるTGF-βが発生して抜け毛が増加します。

男性ホルモンレセプターの感受性が強い方は、DHTを積極的にキャッチする点が特徴です。

そのため、親の男性ホルモンレセプターの感受性の強さが引き継がれた場合、子もAGAを発症する確率が高いでしょう。

また母親の親族に薄毛の方がいる場合は、とくに注意が必要です。

母親のX染色体は薄毛の遺伝子を子に引き継ぐ役割があることから、母方の祖父や曾祖父が薄毛であれば自身もAGAを発症する確率が高くなります。

遺伝はAGAの大きな発症要因ですが、症状が出るタイミングには個人差があります。

男性ホルモン

AGAの発症に考えられる二つ目の原因は、男性ホルモンによるものです。

男性ホルモンにはいくつかの種類があるものの、AGAの発症に深く関与しているのはDHT(ジヒドロテストステロン)です。

DHTは悪玉男性ホルモンとも呼ばれており、男性ホルモンのテストステロンと酵素の5αリダクターゼが結合して発生します。

DHTは男性らしい体づくりに欠かせないホルモンですが、髪の成長に必要な毛母細胞の働きを低下させる点が特徴です。

毛母細胞の働きが低下した場合、ヘアサイクルが乱れて髪の毛の成長期が短縮され、反対に休止期が長くなります。

休止期が長くなると、髪の毛が十分に育ちません。

新しく生えてきた場合でも、細くボリュームのない髪の毛に成長したり、抜けやすい毛が増えたりします。

実際にDHTは脱毛部分に高濃度でみられることから、AGAと男性ホルモンは深く関与しているといえます。

生活習慣の乱れ

AGAの発症に考えられる三つ目の原因は、生活習慣の乱れによるものです。

生活習慣の乱れはAGAの発症に影響すると考えられており、次の項目に当てはまる方は注意する必要があります。

  • 睡眠不足
  • タバコの喫煙
  • 運動不足
  • アルコールの摂取
  • 栄養バランスの悪い食事

寝ている間は成長ホルモンの分泌が活発であり、髪の毛が成長するタイミングです。

とくに22時~2時の4時間はゴールデンタイムと呼ばれ、新しい髪の毛が生成されて伸びやすい傾向にあります。

睡眠不足の場合は成長ホルモンが上手く分泌されないため、薄毛や抜け毛につながるでしょう。

また、喫煙や運動不足は血行不良につながることから、髪の毛に栄養が届きにくくなります。

加えて、アルコールを普段よく飲む方も注意が必要です。

アルコールの摂取後は、分泌される毒素を排出する際にアミノ酸やビタミンが消費されるため、髪の毛の栄養不足につながります。

さらに、普段の食事も髪の毛の成長に関わります。栄養バランスの悪い食事は避け、髪の毛の成長に必要なタンパク質やビタミン、亜鉛などを積極的に摂取しましょう。

生活習慣の乱れはAGAの直接的な原因ではないものの、一度ライフスタイルを見直して最善を尽くすことが大切です。

間違えたヘアケア

AGAの発症に考えられる四つ目の原因は、間違えたヘアケアによるものです。

たとえば、シャンプーをするときに強く洗いすぎていたり、トリートメントの際に頭皮まで塗布していたりなどが挙げられます。

汚れを落とそうとしてシャンプーで強く洗いすぎると、髪の毛や頭皮を傷つける恐れがあります。

加えて注意すべきなのは、シャンプーの種類です。石鹼系のシャンプーや高級アルコール系のシャンプーは刺激が強いため、必要な皮脂まで落とす可能があります。

頭皮を優しくいたわりたい方は、低刺激のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

また、トリートメントは髪の毛に潤いを与えられてよいですが、頭皮まで塗布していると毛穴詰まりが起き、髪の毛に悪影響を与えかねません。

頭皮の肌荒れや雑菌の繁殖などの原因にもなることから、トリートメントをする際は頭皮につけないよう注意しましょう。

ヘアケアは一歩間違えると髪の毛に悪影響を及ぼすため、自身のケア方法が正しいか見直してみてください。

ストレス

AGAの発症に考えられる五つ目の原因は、ストレスによるものです。

ストレスはAGAの直接的な原因ではないものの、自律神経やホルモンバランスを乱すため、髪の毛に悪影響を及ぼす可能性があります。

自律神経が乱れると血流が悪化し、髪の毛に必要な栄養素が運ばれなくなることで髪の毛が育ちにくくなります。

また、ストレスによるホルモンバランスの乱れもAGAを発症する要因の一つです。

ホルモンバランスが乱れると、成長ホルモンの分泌が減少して髪の毛が成長しにくくなります。

精神的な疲労を感じている方は、自身が心から楽しめる趣味を探してストレスを解消させることが大切です。

20代のAGAは治る?

AGAは進行性の脱毛症ですが、症状が現れはじめた20代のうちから治療をおこなえば、進行を遅らせることも可能です。

20代のAGAは軽症の場合が多く、進行している方と比べて治りやすい傾向にあります。

ヘアサイクルが繰り返される回数は生涯で20〜40回程度と決められており、限界を迎えると髪の毛が生えてくることは永遠にありません。

ヘアサイクルの回数が残りわずかな状態で治療をしても十分な効果は得られませんが、軽症であれば進行を遅らせつつ薄毛を改善できる可能性が十分あります。

しかし、20代の若さでAGA治療をしても必ず治るとは限りません。

現在の医療では、回数制限を迎えたヘアサイクルを復活させる技術がないことから、進行を抑えることのみ可能です。

そのため、20代でもできる限り早く治療を受けて進行を抑えましょう。

20代におすすめなAGA対策

AGAは進行型の脱毛症であるため、放置せず早めに対策を取ることが大切です。

とくに20代は軽症の場合が多く、40~50代の中年男性と比べて治りやすい傾向にあります。

20代におすすめのAGA対策は、主に次の6つです。

  • 生活習慣の改善
  • 正しいヘアケア
  • ストレス発散
  • 育毛剤の使用
  • 頭皮マッサージ
  • クリックでのAGA治療

ここからは自宅ですぐに取り組める方法から、専門クリニックでのAGA治療まで紹介します。

症状の度合いやライフスタイルに合わせて、自身が取り組みやすいものからはじめましょう。

生活習慣を改善する

取り組みやすい対策として、生活習慣の改善がおすすめです。

次のような習慣がある方は、改善するよう意識しましょう。

  • 睡眠不足
  • タバコの喫煙
  • 運動不足
  • アルコールの摂取
  • 栄養バランスの悪い食事

たとえば睡眠不足の方は生活リズムを整えたり、タバコやアルコールの習慣がある方は本数や量を減らしたり、運動不足の方は1駅分歩くようにしたりなどです。

生活習慣の乱れはAGAを発症する原因とも考えられているため、ライフスタイルを見直すことで薄毛や抜け毛の改善につながります。

正しいヘアケアで頭皮環境を整える

髪の毛の健康を考えていても、間違えたヘアケアをしている方は少なくありません。

  • 洗浄力が強いシャンプーの使用
  • 頭皮への過度な摩擦
  • トリートメントの塗りすぎ

石鹼系のシャンプーや高級アルコール系など、洗浄力が強いシャンプーの使用は控えることをおすすめします。

洗浄力が強いシャンプーは必要な皮脂まで落とす可能性があることから、低刺激なアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。

また、シャンプーをするときに汚れを落とそうと、頭皮に過度な摩擦を加えるのもおすすめしません。

髪の毛や頭皮を傷つける恐れがあるため、悪影響を及ぼすことが考えられます。

加えて、トリートメントの塗りすぎにも注意が必要です。

トリートメントを髪の毛に塗る分には問題ないものの、頭皮にまで塗布すると毛穴詰まりや肌荒れ、雑菌の繁殖などの原因になります。

一度ヘアケア方法を見直し、正しく髪の毛をケアしましょう。

適度にストレスを発散させる

ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れは、AGAの原因となる可能性があります。

そのため、日々のストレスは溜め込まず、適度に発散させましょう。

たとえば、仲のよい友人とスポーツをしたり、映画や読書で感情移入して泣いたり、散歩をしながら日光浴したりなどがおすすめです。

自身が心から楽しめる方法であれば、どのような方法を選んでも問題ありません。

ただし、過度な飲酒や喫煙、やけ食い、ギャンブル、自傷行為などは避けましょう。

依存症や後悔、体調不良などにつながるほか、新たなストレスを生み出す可能性があるため悪循環に陥ります。

危険な行動は避け、自身がリフレッシュできる方法でストレスを解消しましょう。

市販の育毛剤を使用する

抜け毛が増えて髪のボリュームが低下している場合は、市販の育毛剤を使用するのもおすすめです。

育毛剤には髪の毛を生やす効果はないものの、頭皮環境を整える成分が多く含まれています。

頭皮環境を整える成分により、抜け毛を防止する効果が期待できます。

また、育毛剤は髪の毛に栄養を補給できるため、元気のない毛髪にハリやコシを与えられる点もメリットです。

抜け毛が気になりはじめた方、髪の毛の質を向上させたい方などは育毛剤を使用してみてください。

頭皮マッサージで頭皮の血行を促進させる

薄毛や抜け毛に悩んでいる方は、頭皮マッサージをおこないましょう。

頭皮マッサージをおこなうと頭皮の血行が促進されるため、毛根に栄養が届きやすくなります。

結果的に髪の毛が育ちやすくなり、薄毛や抜け毛を改善する効果が期待できます。

頭皮マッサージは自宅で簡単におこなえるので、ぜひ実践してみてください。

専門クリニックでAGA治療を受ける

生活習慣の改善や頭皮マッサージなどでは、十分な効果が得られない場合もあります。

より高い効果を実感したいのであれば、専門クリニックでAGA治療を受けましょう。

専門クリニックのAGA治療は、進行度合いや体質などに合わせて治療を進めるため、満足のいく効果を得られる可能性が高まります。

ぜひ専門クリニックでのAGA治療も選択肢に入れてみてください。

AGAに関するよくある質問

最後に、AGAに関するよくある質問を4つ紹介します。

AGAに対して疑問や不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

AGAは自力で改善できる?

基本的にAGAは自力で改善できません。

しかし、生活習慣の乱れやストレスが原因の場合は、ライフスタイルを見直すと改善する可能性があります。

AGA治療は何歳から受けられる?

AGA治療は20歳以上であれば受けられます。

AGAの治療薬は男性ホルモンを抑制したり、血液を拡張したりなどの作用があるため、未成年への処方は禁止されています。

未成年の方は生活習慣の改善やストレス発散、ヘアケア方法の見直しなどをして対処しましょう。

AGA治療はいつまで継続しなければならない?

AGA治療の継続期間には、決まりがありません。

そのため、自身が理想とする姿になるまで継続しましょう。

AGA治療にかかる費用は保険適用になる?

AGAは命に関わる病気ではないため、保険適用外となります。

頭皮の炎症や皮膚疾患などがみられる場合には保険が適用されますが、AGAの治療自体は保険適用外です。

各クリニックの紹介はあるけど、結局どこが1番安いの?

どのクリニックが1番安いかは、治療目的や薬の組み合わせなどによって変動します。

たとえば、予防治療であれば、クリニックフォアの初回割キャンペーンで初月0円、発毛治療であれば、AGAオンクリのパッケージプランBが初月0円と安価で始められます。

しかし、治療は症状に応じて医師が提案するため、必ずしも一番安価な方法が自身にあっているとは限りません

安さだけで選んでしまうと、治療が自身にあわず、十分な効果を得られなかったり、追加の治療で結果的に費用が高くなったりすることもあります。

そのため、複数のクリニックでカウンセリングを受けて、自身に合った治療と費用の総額を比較することが大切です。

まとめ

AGAは進行性の脱毛症ですが、症状が軽度な20代のうちから治療をおこなえば進行を遅らせることも可能です。

20代のAGA治療は早すぎることではないため、薄毛や抜け毛などの症状が現れたらすぐに治療を受けましょう。

しかし、あくまでもAGAは完治しない脱毛症であり、軽症の20代でも必ず治るとは限りません。

少しでも進行を遅らせたいのであれば、生活習慣やヘアケア方法の見直し、ストレス発散、頭皮マッサージなどの自助努力が大切です。

加えてクリニックでのAGA治療を受ければ、症状の改善が十分期待できるでしょう。

単なる薄毛や抜け毛と放置せず、20代で軽症のうちから治療をはじめてみてください。

<参考>
AGAヘアクリニック
新宿AGAクリニック

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